こんにちは、夢先案内人の鈴木敬です。
静岡県三島市や山梨県富士吉田市を中心に、中小企業の会計業務のサポート・経営コンサルタントをしています。
日頃、中小企業経営者の方と接していると皆さん一生懸命に自社の業務に取り組んでおられます。
しかし、日々の仕事に追われてしまって『今を頑張る』経営者が多い印象を受けることも少なくありません。
今回は、中小企業経営者の出口戦略設計の重要性をテーマに解説していきたいと思います。
社長ご自身やご家族の未来(5年後・10年後・20年後)を思い描きながら、経営に取り組んでみましょう!
中小企業経営者の出口戦略設計とは
出口戦略とは本来は上手くいっていない状況において、できるだけ損害を小さくして撤退するための戦略のことで軍事用語になります。
これが経済の分野に入ってきたときに良い状態で撤退するための戦略のような意味で使用するようになりました。
撤退時の利益を最大化するための戦略と言っても良いかもしれません。
ここから撤退するの意味も消えて利益を最大化するための戦略という意味で使われることが多くなっているようです。
中小企業経営者の出口戦略設計とは、社長を退く時にどのような資産を築いて退くかを戦略的に計画していくこと指します。
具体的には、社長個人の人生設計(ライフプラン)と会社の経営設計(経営計画)を立てて長期的な視点に立って戦略を練っていきます。
出口戦略設計の重要性
皆さんの中にこのような状況に当てはまる方はいないでしょうか?
- 役員退職金も十分に積み立てていないし、将来が不安だ。
- 役員報酬が低く、利益もあまり出ていない(赤字である)
- ご自身のリタイアメントは間近なのに、社長自身の個人資産はほとんどない
- 親族に(社員に)事業承継したいが何から始めれば?
- 50~70代の経営者でもう疲れた、出来る事なら会社を譲渡したい
経営の相談を受けていると、ほんの一例ですがこのような状況になっている中小企業経営者から相談を受けます。
出口を意識せずに『今を頑張って』経営をされている経営者が多くいます。
しかしこのままいくと辞めるときに、自身が望むお金(資産)が残らないケースがでてきます。
実際にリタイアメント時期に問題を抱えている会社は多いと思います。
そうならないために下の表のように、個人と会社の両方の長期的な視点に立って戦略的な計画を立てる必要があります。
将来、残したいお金(資産)はいくらなのか?
リタイアするまであと何年あるのか?
そのためにはいくら稼がないといけないのか?
ここを経営者自身が意識して経営していくかどうかで未来は変わってきます。
ぜひ人生設計と経営設計を進めてみてください。
今回のまとめ
中小企業経営者の出口に関する問題やお悩みは百社百様です。
夢先案内人が支援する「出口戦略設計」は経営者ひとりひとりの「出口戦略の最適化」を設計し支援するサービスです。未来を見据えて経営をしていきたい経営者の方はぜひ一度ご相談ください。
それでは、今回はこのへんで。